文責:小森廣樹(42学機)
出発前のひとときの写真
出発前のひととき
 12月24日(金)高尾山からの「夕日のダイヤモンド富士」ハイキングを行なった。参加者は田崎リーダー他の10名のメンバーである。
 午前10時30分に京王線・高尾山口駅に集合。行程は、ここから稲荷山コース―→高尾山頂を巻いて城山方面へ―→紅葉台―→城山―→紅葉台(ここでダイヤモンド富士を眺める)―→1号路―→ケーブルカー清滝駅広場である。
 紅葉台へは稲荷山コースをとった。これはいくつかあるコースのうち、周辺によく自然が残り登山を楽しむのにいちばん適したコースであろう。

緩やかな登り道の写真
緩やかな登り道
 高尾山口駅から少し上がったところのケーブルカー清滝駅広場で準備体操をし、ここから出発。道は割合に緩やかで、軽い足取りで進む。登る人が多いと思っていたのだが、以外にまばらであった。そしてすでに下って来る人に出会った。軽装であり地元の人がちょっとした散歩代わりに山へ行って来たようだ。
 道の両側にはところどころにはまだ十分に赤いモミジが残っている。やはり庭のモミジとは違った、人を一層和ませる風情がある。
頂上近くでの写真
頂上は近い


 約1時間半、紅葉台へ着いた。時刻は正午過ぎ。
 目的の富士山はといえば、これが雲が懸かっている。一同少なからず落胆する。この雲がハイライトの4時過ぎまでに散ってくれるか。そればかりを願って、まずはここで昼食をとる。
 休んだ後、ほぼ1時。ここから城山へ。城山へ行くには一旦下ってまた登る。考えようによっては、せっかくここまで登ってきたのにもったいないような気持ちもする。
一休み中の写真
一休み
目的の富士山に雲が懸かっていることからくる気落ちもあって、 城山はやめてここで待ちたいというメンバーもいたが、予定通り全員城山へ向かって出発した
 登山道には低く「植生復活」と表示したロープが張られている。前に来たときは無かったのだが。これと同じロープが稲荷山コースにも張られてあった。
 やがて城山山頂へ。
 ここで休憩をとり、2時過ぎに再び紅葉台へ向かった。
城山頂上での写真
城山頂上にて
 紅葉台へは3時前に着いた。なんと、昼に見た雲が富士山からすっかり払われ、そのクリアーな姿が見えている。みな歓声をあげて喜んだ。
 ハイライトまで1時間以上あり、選んだ場所には見物人はまだ我々だけである。皆それぞれに自分の居場所を確保した。腰を下ろして「あーよかった」と安堵する。予定するダイヤモンド富士は4時5分頃。時間はたっぷりとあり、みな余裕の笑顔が現れている。
 時間が経つのにしたがって周りにはカメラを持った見物人が次第に増えてきた。
撮影に備えて準備している写真
撮影に備えて
予定時刻の少し前にはこの近辺には数百人もの観客が集まっているものと思われる。我々メンバーでは小林さんを筆頭に田崎さん、林さん、矢野さん、青野さんの5人が三脚を立てたカメラを構えている。私のバカチョンでは逆光ではよく撮れない。これらプロ級の人たちの成果に期待する。
 ハイライトの10分くらいに近づくと、周りから分刻みのカウントダウンの声が出始めた。そして、太陽が富士山頂にかかる直前の数十秒間、話し声がなくなった。みな固唾を呑み、静寂な一瞬時が周辺を覆った。人は非日常的な自然現象を目の前にすると厳粛な気持ちになるのだろう。
 ついにダイヤモンドが輝きだした。日は頂上の北側の肩に沈んでゆく。そして稜線にやや沿うように姿を隠していった。残光がきれいだ。くっきりと富士の形が現れている。この間わずか10分程度。私は初めての経験なので大いに感動した。よかった。
ダイヤモンド富士の写真
ダイヤモンド富士
 下山は1号路を下った。途中にある薬王院にお参りをして今闘病中の菅谷さんの回復を皆で祈願した。。
 この下にある展望台からの八王子の夜景が実にきれいであった。ここからは街までは街灯が無いのでヘッドライトをつけて下った。
 清滝駅の近くにあるソバの店で、山遊会の忘年会を兼ねたご苦労さん会をした。ここのソバ湯割の焼酎で喉をうるおし、今日の見事なダイヤモンド富士を見ることができたことに皆感謝をした。

 今回の「高尾山からの夕日のダイヤモンド富士」ハイキングは天候に恵まれ、期待通りのすばらしい光景を見ることができました。また、皆様のお世話を受け、楽しく無事に参加できましたことに感謝いたします。
  備考)写真の上でクリックすると大きな写真が見られます。
ダイヤモンド富士競演 軍配はどなたに
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参加の皆様(敬称略):
田崎リーダー(32学電)、矢野(32学原)、小宅(36学電)、青野(41学化)、小林(38学電)、新沼(38学電)、兼子(38学電)小森(42学機)、林(特別会員)、佐竹(特別会員)、