文責:田崎 耕八(32学電)
青梅行きの電車は混んでいて立川駅で降りる人はまばらで座れない。青梅駅で始発に乗換えるので座れるかと期待したが奥多摩に涼を求めてやってきた行楽客で満席であった。御嶽駅で矢野、青野、田崎の3名が集合(09:55)、今回は計画が真近であったこともあってか参加者が少なかった。
駅前の滝本行のバス停に行くと長蛇の列、一台待って10分ほどバスに乗り、滝本駅でケーブルカーに乗継ぎ6分ほどで御岳山駅に到着、富士峰園地に群生する蓮華升麻の撮影に向かった(10:50)。
ここは3万平方メートルに5万株の蓮華升麻が群生している日本一の群生地であるそうだ。一株に5〜10輪の花をつけ上の方から開花し、可憐な紫色の花をうつ向きかげんに咲かせるのだが、今年は開花が遅れ、 花弁の輪郭が傷んでいて色が薄いようだ。期待はずれで残念。
園地の高台には夫婦杉、子授檜、安産杉と名づけられた大木の木蔭に安産社が祀られていた(11:20)。
園地を下り、御嶽講の由緒ありそうな宿坊が幾つか点在する坂道を登り、昼食は蕎麦にしようと門前のお目当ての茶店に行くと超満席の行列待ちなので、昼食は後にして御嶽神社参拝に向かった(11:46)。
長い石段を上って御嶽神社に参拝し、本宮の裏側に廻るとそこにも蓮華升麻が咲いていた。
そこには小さな社があり、小さな鳥居と両側に狛犬ならぬ狼の石像が立っていた(12:04)。
日本武尊命が東征の折、山中で道に迷ったとき、どこからともなく現れた白狼に導かれて難を逃れたことから、狼は大口真神として本宮裏に祀られ、除災難の守護として信仰を集めているそうだ。先程の茶店は行列が続いていたので、別の茶店でとろろ蕎麦と黍餅で腹ごしらいをし、ロックガーデンに向かった(13:00)。
標高900mの林間だから涼しいだろうとやって来たのだが無風で暑く、玉の汗を流し約30分歩いて芥場峠からロックガーデン上部の綾広の滝に到着し、滝の飛沫でしばし涼んだ(13:30)。
滝壷から流れ出る谷川に沿ってロックガーデンは1.5km続いている。行き交う人と挨拶をかわしながら大岩の飛び石を渡って下って行くと、谷川は急流となって潅木の緑の中に見えなくなり七代の滝となっていた。
ちょっとオーバーだが「東京の奥入瀬」と呼ばれているそうだ。 急勾配を100mほど登って天狗岩のところで休んでいると、二人連れのお嬢さんから七代の滝のコースを訊ねられたので、予定していなかったのだが一緒に行くことになった。(13:55)
天狗岩から滝壷までの標高差は150m、急傾斜の山道と100段近い鉄梯子を下って行くとハイカー達が滝壷で涼んでいた。お嬢さん達とシャッター押し交換をしてから別れ(14:20)、我々3人は標高差250mの急登を汗だくになって登り、玉紫陽花と杉林の中を通って御嶽山駅に帰着した(15:10)。
ケーブルカー、バス、青梅線、と乗継いで、立川で恒例の反省会をやって解散した。 久し振りに大汗をかいて、急登や階段、梯子の登り降りをしたにしては足の筋肉痛が残らないのがいつもと違って不思議であるが、爽快な気分の余韻を楽しんでいる。
以上