第42回 山遊会行事
「経ヶ岳(633m)登山」報告
2013.6.17(月)

文責:42機・小森廣樹

参加者:5名
矢野睦男(32原)、兼子八郎(38 電)、小林 渡(38電)、青野 潔(41化)、小森廣樹(42機)
行 程:本厚木―坂尻―リッチランド―半原越―経ヶ岳―半原越―リッチランド―坂尻― 本厚木

丹沢山系の入り口、宮が瀬湖の東南にある経ヶ岳へ登った。この山は厚木市、清川村、愛川町の境界に位置する。参加者は5名。これまでの2回の計画が雨で中止され、今回の3回目で実施となった。

本厚木に集合し、9時40分発の宮が瀬行きバスに乗り坂尻で下車。この地点がほぼ200mあるので実登山の高さは400m余りだ。ここから「関東ふれあいの道」に入ってゆく。このコースは今年1月に亡くなられた田崎副会長が計画したもので、この日の参加者にとっては初めてのコースである。久し振りの登山だが、行程には時間的に余裕があり、舗装された緩い上り坂を川に沿って登ってゆく。脇道の法論堂(ほろんど)というお堂があるが寄らずに通過する。 丸太小屋の水飲み場の写真そもそもこの辺りには経ヶ岳、仏果山等の仏道に関連した名の地名がついているが、それは弘法大師にゆかりがあることからだそうだ。さらに行くと太い丸太で作られた「丸太小屋」に湧水があって、これを飲み、ペットボトルにも補充した。冷たくておいしい。

約40分の歩行でリッチランドに着く。ここは風呂付の休憩所で、帰りにはここの風呂で汗を流す予定である。ここから半原越まで行くにはくねくね曲がった林道と尾根をゆく二つのコースがあるが、女主人が尾根道にはヒルがいると言ったこともあり林道を行くことにした。林道は舗装されて歩きやすい。しかし周りを眺めると丹沢山系というだけあって、森も谷も割合に深いようだ。幸運に当たれば期待の日本シカに出会うかもしれない。約1時間、半原越に着いた。前方に経ヶ岳への登山口があった。

この登山道は丸太を敷いた階段状の急な山道で、これが途切れることなく続いている。途中で何度も歩を止めながら登る。500mほど歩くと踊り場のような所にベンチが置いてあり、ここで一息つくと上方に山頂が見えている。最後の登りを乗り切って山頂にたどり着いた。12:50。薄曇りで雲が下界の方に掛かっている。良く晴れていればこの山頂から周辺の仏果山、高取山、下界のランドマークタワーなどが望めるのだが雲のために見えない。残念。

ともかくここで待望の昼飯とする。十分に休息し、全員揃った写真を撮ってから13:30下山開始。半原越に戻り、ここから登山コースガイドに示してあるリッチランドへ向かう真直ぐな尾根コースをとった。理由は往きに通った同じ道ではおもしろくないことと地図上の距離が大幅に短いことからだが、あとの結果からすれば、かかった時間は短縮されず、更にやっかいなオマケまで付いてしまった。

足踏み丸太の階段を300mくらい登ったところに標識があって、真直ぐ行けば仏果山コースであり、左側のリッチランドコースに入る。初めの内は道らしい道になっていたが、次第に道が無くなってきた。ここはもう長い間手入れがされていないようだ。ところどころにある道を示す短い黄色い杭を頼りに下った。 尾根の急坂を下っている写真急坂で、まわりの木々につかまりながら注意深く下ってゆく。やっとのことでリッチランドの屋根が下の方に見えてきてホッとしたが、それもつかの間、後方の3人は崖に入り込んでしまい、この地点で下るのに難渋した。やっとのことでリッチランドに到着した。

しかし、ここの女主人から「ヒルが体に付いているだろうから家の中に入ってはいけない。身に着けている物を外で脱いで、見つけたヒルは全部退治するように。」と言われた。その指示にしたがって、皆下着だけになってみると、何といるわいるわで付いたヒルの数は5人全員で15匹ほどにもなった。帽子から靴の裏まで再点検。「昼下がりのヒル騒ぎ」などと冗談を言いながらもみんな真剣になって見つけ次第に焼き殺した。ヒルが多いといわれる丹沢山系で梅雨の隙間のようなこの日の天候も災いしたようだ。鹿どころかヒルの大歓迎を受けてしまった。

ひと騒動のあと、ゆったりと風呂につかり気分を取り戻した。野天風呂で実に爽快であった。

リッチランドをあとにして、目指すバスに間に合うように坂尻バス停へ下った。途中の家で、挿し木のできる「かしわ葉あじさい」の枝を二本ほど貰ったりして、16:20発のバスに乗り本厚木駅終点に着いた。そして近くにある店で一日の反省を含め打ち上げを行った。

以上

ひさしから汗の滴る登山かな
           風さはやかに頬を撫で行く
 経ヶ岳登れば息の絶え絶えし
           友の体力羨むなかれ
 目標の風呂屋眼下に見えくれば
           心せよとぞ脳裏が叫ぶ
作:にゃんこ こと 兼子 八郎


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山頂での集合写真
山頂での集合写真


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