文責:矢野 睦男(32学原)
早朝の出発に備え携帯電話のアラームを5時にセット、9時半には早々と床に入る。目覚めて朝が来たかと時計を見ればまだ11時半、こんなに気が高ぶっていたのでは寝不足で明日の行動が心配される。
アラームの音に起床、朝食を簡単に済ませ、忘れ物が無いかリュックを再度点検、駅へと向かう、途中昼食の〔おにぎり〕をコンビニで買う。電車は順調7時少し前には集合場所へ到着。
リュックを背負った明らかに登山姿の方が大勢いるが、顔見知りのグループの面々は見つからず、少し、不安となる。 7時定刻にリーダー田崎氏と会う、これでもう安心と気がゆるむ。
ツアーバスは7時25分予定より5分早く新宿を発ち、中央高速を一路、塩山へと向かう、空は雲が低く立ちこめ、初めて経験する雨中登山かと気は重たい。ツアーガイドの「トンネルを抜けると晴れていることもあるよ」との説明に一縷の望みを託す。
雲低く談合坂は雨ぽつり 甲斐はどうかと心配よぎる 〔にゃんこ〕
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バスは順調に走り、トンネルを抜けると、そこは快晴とまではいかないまでも青空の下、陽が射しており、車内では自然に拍手がわき起こる。
おおラッキー 陽が射している!晴れている! トンネル出口で喝采起こる 〔にゃんこ〕
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高速を下り、塩山を抜け国道411号を登山口柳沢峠へ、9時30分登山口1447mに到着バスを降り、柔軟体操など登山の準備を行なう。
9時50分、ツアーガイドを先頭に出発、六本木峠へと向かう、緩やかな上り坂だが、ハイキング程度の道のり、順調に六本木峠(10:20〜10:25)、
天庭峠1637m(11:20)を抜け一路丸川峠へ 、ここの道のりは長いが平坦な樹林の中の尾根道、70歳を過ぎて登山を始めた小生にとっても鼻歌気分で歩け、都会では得られない新鮮な空気を胸一杯に吸い込む。
丸川峠1672m(12:00〜12:05)で小休止、最初はここで昼食の予定だったが、「昼食をとるよりは大菩薩嶺まで一気に登った方が良いよ」とのツアーガイドの説明に納得し、チャレンジする。高低差も有り、ここからの約1時間は難行苦行、息は切れ、一歩一歩、ももに力を入れ、かけ声を掛けて登る。
この歳で何のためにこんな苦労をしているのか、しかし、落伍するわけにはいかず、ただひたすら頭を空にして登る。大菩薩嶺2057m(13:25〜13:30)にたどり着く。ここで昼食かと思ったら少し先の雷岩でとのこと、余力の残っていない身体に鞭を当て、雷岩2017m(13:35)へたどり着く。
ようやく昼食となる、冷えたビールが廻ってくる。下界で飲むビールとは比較にならない味わい、ここまで運び上げてくれた紅一点・ゲスト参加の佐竹さんに感謝。雷岩からは霊峰富士が霞の向こうに雄大な姿を見せていた。
大空に北斎の畫が掛けてある 雷岩の初夏の風景 〔にゃんこ〕
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昼食のたおにぎりを胃袋に収めたら、 休む間もなくすぐに出発だと言う。まだ疲れのとれない身体にかけ声を掛け立ち上がり、リュックを背負い、みんなに遅れないように出発(13:55)する。視界の開けた尾根づたいの道、熊笹の中、景色を楽しむ余裕もなくただひたすら歩く、 最後の難関大菩薩峠1917mで小休止(14:30〜14:50)。ここよりは石丸峠1912m(15:15)を経てバスが待つ石丸峠登山口1592mまでひたすら下る。 急斜面は疲れた足には楽ではなく、転ばないように、遅れないように、無心になって後を追う。ほぼ定刻(16:00)歩行は終了しリュックをおろし、車中の人となる。
天目山温泉(16:30)へ到着、温泉に浸り、汗を流し、疲れを癒し、喉を潤す。
湯上がりはビールで喉をうるおせり 桐の花咲く天目山温泉 〔にゃんこ〕
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天目山温泉を5時40分に出発。途中、中央高速で渋滞したが、持ち込まれた球磨焼酎を味わっている内に渋滞も解消、少し遅れたが8時40分に出発地点新宿に帰着、一日の登山の旅は終わった。主催の毎日新聞旅行より登山証明書を貰い、疲れを忘れ、はや次の登山を思い浮かべ憩いの我が家へと帰途につく。
注:写真はポインターを合わせると説明文が表示され、クリックすると大きな写真を見ることが出来ます。参加者: 田崎 耕八(32学電)、 矢野 陸男(32学原)、小宅 仁(36学電)、兼子 八郎(38学電)、小林 渡(38学電)、新沼 厚生(38学電)、豊田 元雄(38学機)、菅谷 禎男(42学機)、 小森 廣樹(42学機)、林 昭彦(特別参加)、 佐竹ふみ子(特別参加) |
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