文責:小林 渡(38学電)
10月6日(金)、7日(土)2日間、日本百名山、会津磐梯山と安達太良山に登山しました。折悪しく台風の影響で暴風雨の中での強行軍でした。ただ頂上に辿り着く一念で周囲の風景等楽しむ余裕はありませんでした。
◎会津磐梯山(標高1,819m)
民謡「エイヤー!会津磐梯山は 宝の山よ 笹に黄金がエーまたなりさがる」で有名な磐梯山は猪苗代湖の北に位置し、日本百名山の一つとなっている。会津のシンボル的な山で地元の人々に愛され、1947年に第1回磐梯山山開きが開催されている。四季折々にその姿を変え、特に新緑の季節と紅葉の季節は登山客で賑わう。景勝地となっている北川のカルデラ地形と裏磐梯の湖沼は1888年(明治21年)の小磐梯の水蒸気爆発による大規模ななだれで形成されたとされる。
◎安達太良山(標高1,700m)
那須火山帯に属する主峰安達太良山は、別名「乳首山」と呼ばれている。詩人・彫刻家高村光太郎は、「あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川」、「阿多多羅山の山の上に毎日出ている青い空が、智恵子のほんとの空だといふ」等を詠み、智恵子のふるさととして知られている。東に広がる勢至平・僧悟台には高山植物が多く、初夏には天然記念物の「石楠花」が咲き乱れ、美しい渓流は登山者の心をなごませ、秋の紅葉が終ると山麓一帯は一面銀世界のスキー場になる。
◎行程
10月6日(金) 当初安達太良山の予定が豪雨と強風のため危険と判断し磐梯山登山、山は紅葉のベストシーズン、残念ながら悪天候で楽しむ余裕なく頂上に辿り着くも吹き飛ばされそうで直ちに下山。ほんとうに大変な一日でした。
東京駅工業倶楽部ビル前7:15⇒.東北道⇒磐越道⇒猪苗代⇒磐梯ゴールドライン⇒11:25 猫魔八方台(1194m)11.45…12:45 中の湯跡…13:30 弘法清水…14:00 磐梯山頂(1,819m)14:10…
弘法清水…15:30中の湯跡…15.51 猫魔八方台(1,194m)16:10⇒16:35 五色沼(散策ハイク)17:25⇒17:35白雲荘
10月7日(土) 前日に続いての天候、午前中悪戦苦闘の登山でした。午後になると幾分天候回復ところどころ青空、山々のナナカマド、ミネカエデ等紅葉素晴らしく、無理をしても来てよかったなと思いました。山遊会大半の方々前日の疲れから元気がなかったのですが一人新人(?)で常にトップ近くで頑張った方おりました、私などついていけませんでした。本人の気概とコースマネジメントで随分違うと感じました。とにもかくにも山遊会全員無事で帰還したこと小宅部長始め関係者の方々に感謝します。
裏磐梯・白雲荘7:45⇒猪苗代(磐越)⇒二本松(東北道)⇒奥岳(940m)9:22…あだたら自然歩道…9.40馬車道…10:57 勢至平11:05…峰の辻(昼食)…安達太良山山頂(1,700m)12:50…13:10 峰の辻…13:45 くろがね小屋…勢至平…15:06 奥岳温泉(950m)16:10⇒二本松⇒東北道⇒19.30 東京着
新沼氏の感想文を掲載します。
私は、退職後時々、わが女房殿と一緒に山登りをします。大抵は、近くの大山などで、今年も既に3度ほど登りました。最近では、金時山などにも挑戦しております。いずれも周りの風景を楽しみながらゆったりマイペースで登ります。と言うより、少し疲れたら、即休憩というのが真相かもしれません。今回の会津磐梯山、安達太良山登山は、団体登山ですからマイペース登山とは違います。まさに一気に上り、一気に下ります。初日の会津磐梯山は、初心者との遠慮から後方グループに入って登りましたが、途中でダウン、ベテラン達の帰りを途中で待つ事にしました。情けないことです。この様子を見ていた小宅会長が、二日目安達太良山では、前方グループしかもリーダーのすぐ後ろ二番手につくように言われました。驚いた事に、リーダーの歩くペースは、全く変わりません。私はそのペースに只黙々とついて行くだけです。意外と疲れません。おかげで、前日と違い終に頂上を制覇出来ました。前日の後方グループの時は、話をする人や写真を撮る人がいて列が乱れ、進んだり止まったりしながらの登山でした。これが疲れる原因らしい。初心者はリーダーの後ろが良いと言うことが教訓と実感を経験できました。小宅会長を始め皆さんに感謝します。
今回も会津出身の兼子八郎、にゃんこ氏(38学電)の短歌を紹介します。氏の才能にただ驚くばかりです。専門(文学界?)間違えたと思う人もおります。
* 会津嶺に登ればきっと見遙かす黄金波打つ父祖眠るさと
* 台風の来たる時なりやむなしと心に決めて列に加はる
* ぶな林落ち葉踏みしめ登りゆく草鞋をはきて歩みてみたし
* 大風の奏でる調べはシンフォニー吹く音あれば摺る音もある
* 雨風の吹きすさぶ中もくもくとただもくもくと我歩みゐる
* 一人だに行き交ふことの無かりけり嵐のなかの磐梯登山
* 弘法の清水一杯飲みしのみ汗の少なき登山なりしか
* 雨降りて瀬音も高くほとばしる あだたら渓谷素晴らしきかな
* 雨水を集めて径は川となり右岸左岸を跨ぎて進む
* ナナカマド ミネカエデなど色付けり安達太良山は秋の最中よ
写真 前田 勉氏(37学機 静岡)、林 明彦氏(特別会員)の力作を紹介します。
注:写真はクリックすると大きな写真を見ることが出来ます。
参加者: 小宅 仁(36学電)、矢野 睦男(32原動)、前田 勉(37学機)、新沼 厚生(38学電)、兼子 八郎(38学電)、小林 渡(38学電)、菅谷 禎男(42学機)、林 明彦(特別会員)、佐竹 ふみ子(特別会員) |
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