| 兼子 八郎(昭38学電) |
私はとても花が大好きで中学生時代には自宅前の庭に色々の花を栽培したものです。ダリヤ、カンナ、グラジオラスなどの球根の他沢山の花を育てた記憶があります。高山植物を愛でる旅として、今回は下記の三座が登山対象となっていました。 |
(1) |
国の天然記念物に指定されている湯の丸レンゲツツジ群落をみながらの湯の丸山(標高2,101m)。群馬県の嬬恋村と長野県の東御市の境の地蔵峠から登りました。
高山植物が沢山有って路傍の小さな花々を愛でつつ歩む事が出来、気持ちのよい登山ができました。天候はあいにくでしたが、合羽を着用する事もなく初日を通せました。
このあと池ノ平湿原まで足をのばし、高山植物の女王といわれるそうですが金網で囲い守られているコマクサ園を見学しました。
350名収容と言われる日本ダボスホテル山喜荘に泊まりましたが、客は我々のパーティだけでした。雨天予報が出ていたので相当のキャンセルがあったようですが、広々とした大食堂でこぢんまりと夜の宴を楽しみました。
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(2) |
花の百名山(田中澄江著)に選ばれている根子岳(標高2,128m)。
二日目は長野県の菅平高原ダボス牧場から登りましたが、スズランなども咲き始めていました。頂上には遠方に見える山々の名前が記された方位盤(?)がありましたが、ここには「猫嶽」と彫られていました。
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(3) |
日本百名山(深田久弥著)に選ばれている四阿山(標高2,354m)。
根子岳から四阿山に向かう途中の十ガ原の笹原を過ぎてから、本降りとなり合羽着用を余儀なくされました。頂上で昼食をとりました。藤枝から来たらしい十数名の団体が、昼食を終えてこれまで張っていたツェルト(簡易テント)を片づけました。この時に判ったことですが、頂上に立てられた道標を支柱代わりに使い、ツェルトを張っていました。何としたことでしょうか。愕然といたしました。
帰路は中四阿を経由して下山しましたが、色々な花に出会うことが出来ました。田崎さんが花の名前やら謂われやら色々と解説をしてくれましたので、いつものことですがあっという間に下山した感じです。牧場の駐車場についてからの1杯300円の牛乳は何とも云えないおいしさでした。
真田温泉で汗を流してから、静岡から来られた前田さんと別れ、本体6人は小宅さんと林さんの車に分乗して上信越、関越、圏央道を走り、拝島駅で散会しました。夜の雨中を長時間運転をされたご三方には本当に御苦労をおかけいたしました。
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山荘の前で参加者の集合写真 |
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注)写真上でクリックすると大きな写真がみられます。 |
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6/21 |
| 牛たちに行ってくるぞと声をかけ
いざ出で立たむ湯の丸山へ
笹の葉の下端に見ゆるイワカガミ
色をめでつつ頂上目指す
レンゲツツジ山の斜面のいちめんを
燃え立たせをり焔(ホムラ)となりて
客乗せてリフトが頭上を過ぎり行き
牛はせっせと草を食みゐる
コマクサは高嶺の花の気品あり
女王などと囲われ育つ
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6/22 |
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禰固岳の頂き近き斜面には
少し小ぶりの峰桜さく
猫嶽は大パノラマと言はるるも
ガスが邪魔してにゃんとも言へず
立ち枯れしショウジョウバカマの花すがた
四阿山に夏の来たりぬ
下山道ハクサンチドリの咲き匂ふ
この紫に胸のときめく
白樺とダケカンバとが渾然と混じり
合ひたる融和の世界
二日間つきあひくれし山行の
友に挙げたし美しき花々
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参加者 |
企画&リーダー:田崎 耕八(昭32学電)、小宅 仁(昭36学電)、
前田 勉(昭36学機)、兼子 八郎(昭38学電)、菅谷 禎男(昭43学機)、
林 昭彦(特別会員)、佐竹 ふみ子(特別会員) 以上 7名
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