平成16年度多賀いちょう写真部
『秋の撮影会』報告

 多賀いちょう写真部「秋の撮影会」は11月13日(土)蔵の町、小江戸川越市で行いました。当日は「囲碁同好会」と重なり参加者5名「菊地(26専通)、玉川部長(28学電)、鈴木顧問(30学原)小林章夫(39学機)、小林渡(38学電)」となりました。天候晴れのち、曇り、残念ながら晴天ではありませんでした。
 午後1時JR川越駅に集合、小江戸巡回バスで喜多院→仙波東照宮→成田山→川越城本丸御殿→蔵の町並み「大沢家住宅(国指定重要文化財)、蔵造り資料館、時の鐘」の順に4時ごろまで撮影しました。
 川越の街路は「鉤の手」「Т字路」「袋小路」「七曲り」など城下町の名残りが随所にみられ、大通りから一歩路地に入ると、江戸の下町風情が今も残り、昔懐かしい風景を堪能した一日でした。印象に残った建物紹介します。

  • 時の鐘(残したい日本の音風景百選)
    400年近く昔から、城下町に時を知らせてきた川越のシンボルです。現在のものは4代目といわれ、 櫓の高さは奈良の大仏と同じだそうです。今も一日4回、午前6時、正午、午後3時、午後6時に、 市民に知らせている鐘の音は、平成8年環境庁(現環境省)主催の「残したい日本の音風景百選」に選ばれました。

  • 大沢家住宅(国指定重要文化財)
    寛政4年(1792)の建築で、間口が広く、関東地方の町屋として大変古い例に属し、 国の重要文化財に指定されています。
   
文責:小林 渡(38学電)
(写真の上でクリックすると大きな写真が見られます。)
喜多院多宝塔前にて全員撮影の写真 喜多院山門の写真 撮影風景の写真その1 撮影風景の写真その2
喜多院多宝塔前にて全員撮影 喜多院山門 撮影風景 撮影風景
撮影風景の写真その3 撮影風景の写真その4 撮影風景の写真その5 川越城跡の石碑の写真
撮影風景 撮影風景 撮影風景 川越城跡

仕切り線

仕切り線
 林 喜一先生(全日本写真連盟埼玉県本部委員長)からの撮影に際して大変参考になる留意事項を鈴木顧問から頂きましたので一端を紹介します。
  1. 犬の目で画面を見ること(犬は色が解らない)形が良いのが重要でその後に色が来る。
  2. 仏像などの写真は、作った人のコピーなので、そこに何か自分の考え方を入れる。
  3. 風景を撮影する場合はPLフィルターを使用する事。雨の日でも同様である。
  4. 白い物は表現する事が難しいので、出来るだけ撮影しない。
  5. 写真は光が大切で、光を上手に取り入れると良い作品が出来る。
  6. 補正係数はネガでは+0.5~+1.0 ポジでは−0.5~−1.0位で良い。
  7. 作者不在の写真は撮るな、必ず自分の意思を入れて撮影する事。
  8. 写真は表現が大切なので、アングルを変え、光を考えて撮影する事。
  9. スナップは表情だけでは駄目で、その中に何かを入れて撮影する。
  10. ネイチャーは隅黒、隅白は駄目。ピントが命。
     
  11. 白い所に白を入れては駄目。
  12. ポジではアンダーで撮影し、光の当たっている所にピントを合わせる。
  13. 自由は力が命。影も力。色も力。
  14. 7 : 3 構図 8 : 2構図で画面を考える。
  15. 日中撮影する場合はバックを整理して撮影する事。
  16. ストロボを直接使用しないで、カバーを着け柔らかな光にして使用する。
  17. 顔の廻り、花の廻りは、他のものが重ならないように、すっきりと撮る。
  18. 写真には物語が必要で、何かを入れて撮影する。
  19. 花などは露のある朝方に撮影し、重ならないようにする。
  20. 舞台はあるけど、主役の居ない写真が多い。
     
  21. バックを黒くすると主役が目立ってくる。
  22. 見せたいものは欲張らず、一つで良い。
  23. 夜の写真は露出不足にして早い時間に撮影する。
  24. 近年の作風は古い作風では駄目、新しい作風が求められる。

以上

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