講演内容:
1960年にレーザが発明されて以来、1970年代に入り相次いで低損失光ファイバと室温連続発振の半導体レーザが開発された結果、光ファイバ通信実現の可能性が見出されました。そして、講師らの研究努力により、光ファイバによる極めて低損失で大容量の光伝送波長帯が開発され、世界中に光ファイバ通信網が構築されました。光ファイバ通信が今日のインターネットの繁栄に繋がる多大な貢献をしていることは会員の皆様の広く知るところであります。
講演では光ファイバの基本的な概念と特徴に始まり、光ファイバ技術の歴史的な発展過程においてターニングポイントとなった技術革新を解説し、そのなかで、講師が研究された「光ファイバ伝送における長波長帯の開拓」についてその一端を紹介してもらいます。
さらに、FTTH(Fiber To The Home)やNGN(Next Generation Network)構想など、光ファイバ通信とインターネットのかかわりについて今後の動向と課題についても言及し、結びとする予定です。