2020年3月30日
文責:小林 渡(38学電)
2019年10月29日(火)〜11月6日(水)写真仲間5人と ネパール・カトマンズ・チトワン・ジャナクプルに撮影旅行に行きました。 ジャナクプルは海外安全情報レベル2(不要不急の渡航は止めて下さい)、 マラリア感染の危険、気温30度近く、乾燥と条件が悪く、日本の観光客は見受けられませんでした。 ジャナクプルはインド国境に近くヒンズー教の聖地としても知られており、 ネパール全土はもとよりインドからも大勢の巡礼者や参詣者が訪れます。 インドの国民的大叙事詩ラーマーヤナの舞台とも言われ、信心深いヒンドゥー教徒が 農業や牧畜を営んでいます。また、インドのビハール州と同じくミティラー地方とも呼ばれ、 女性たちによってミティラー画が描かれております。ネパール・タライ平原に暮らす人々の 「太陽の祭り」チャット・パルワはネパールで最も美しい祈りの風景と言われております。 「チャット」は太陽神、「パルワ」は祭りを意味し、夕陽と朝日に人々が祈りを捧げます。 女性たちは様々な幸せへの願いを込めて湖に入り、太陽に向かって祈ります。 この祈りは既婚女性によって行われ、子供と家族の幸せと健康、日々の感謝が 込められております。中には歌を歌う人もおり、太陽への祈りの言葉がつづられております。 その神々しいまでの祈りの光景は隣国のインドとはまた異なり素朴で美しいものです。 祭りは11月2日(土)夕方から女性たちが湖に入り太陽に向かって祈ります。 11月31日(日)は早朝、太陽に祈る最も神聖な儀式と言われており、夜明けと共に湖に入り祈りを捧げます。 本撮影旅行は昨年11月の逝去されました故鈴木日出男様(30学原)が企画されました。 体調の関係で断念、引き継いで実施しました。最後まで現地にメール心配して頂きました。 今頃、故斎田和夫様(28学機)と写真談義楽しくしている事と思います。長い間お世話になりました。
〔備考〕 写真の上でクリックすると大きな写真が見られます。背景は早朝太陽に向かって祈り捧げる、最も神聖な瞬間です。