多賀工業会東京支部第２６回総会が上野公園の高台に位置し、鹿鳴館時代の華やかな雰囲気を今に伝える上野精養軒で開催された。出席者は65名(内来賓9名)であった。
本総会は国立大学独立法人への移行後の諸活動のあるべき姿に、会員の注目が集まっている中での開催となった。
　開会の挨拶に続き、近江義勝支部長(昭２８学電)の支部長挨拶では、新制度での母校茨城大学及び多賀工業会、ひいては茨城大学の総合的同窓会発足について、参加会員に簡単に説明した。更に、引き続き祝辞を述べられる多賀工業会本部の寺門龍一会長(昭２５専電)に、全体の流れのご説明を依頼すると共に、多賀工業会の蓄積された諸資産を効果的に活用するようお願いした。
多賀工業会本部の寺門龍一会長は祝辞の中で、大学が独立法人化された環境での発展のために、考えるべき諸活動や改革について言及し斯様な必然性から、

1. 大学は地域と一体となった活動による財政強化のため、経済活動推進社会連携事業会なる組織を設立した。
2. また、多賀工業会は経済活動をする法人への変革を目指すため、大学職員で無い会長が必要であり、理事長制から会長制とした。
3. 更なる強化のため、茨城大学の同窓会の強化をもくろみ同窓会連合会が平成１８年９月３０日に結成された。
4. この連合により強い茨城大学同窓会ができ、また同窓会は大学の発展のため、財政的協力も必要になってくる。
5. このような状況下において、多賀工業会の保有する諸資産を大学及び茨城大学同窓会の発展に寄与させたい。

との説明があった。
　引き続き議事に入り、活動報告、同好会報告、会計報告＆監査報告及び支部体制報告があり、全ての項目について承認され、総会は終了した。

　引き続き講演会が開催された。広瀬勇二氏(昭４０学電)の講演内容は素晴らしかった。大学改革においては、卒業生の活躍も大学の評価の一部を成すこととなるので、大変心強い内容であった。詳しくは別ページに譲るが、ライフサイクルマネージメントなる概念のもと事業展開し、産業界で成功を収めた活躍は賞賛すべきことである。卒業生各位が自らのため努力する中で、また大学にも貢献することになるのではないかと信じる次第である。
「広瀬　勇二氏講演の要旨」はここをクリック

　懇親会は、新規に参加の方、来賓の方、ご高齢の先輩入り乱れて和気藹々の中に進められ、恒例の校歌や寮歌等の大合唱で総会を締め括った。
　また恒例の写真の展示も行われ、参加者に感動を与える作品が多数展示された。尚その中の何点かは水高美術展に出展された。 　「写真部出展作品一覧」へ
　掲載写真は玉川　信二（28学機）氏、駒場　方耀氏（38学機）のご協力によります。