第54回 山遊会行事
「東京町歩き」の報告
2017年11月25日(土)実施

2017年12月25日
報告者:小森 廣樹(42学機)

今回はこの日14時から行われる多賀工業会東京支部の幹事会への参加を予定して、 秋の行事を縮小して実施した。したがって幹事会会場である「パルシティー江東」近辺の町歩きとし、 14時前にここにゴールするといった限定された計画となった。

参加者:6名(敬称略):
 兼子八郎(38学電)、青野 潔(41学化)、小林 一(38学機)、森田徹郎(42学電)
黒澤郁雄(45学精)、鈴木葉子(62学化)、小森廣樹(42学機)
開催日:2017年11月25日(土)
集合場所、時間:地下鉄都営新宿線森下駅、10時
行 程:森下駅→芭蕉記念館→万年橋→清澄庭園→霊嚴寺近辺→扇橋→「味久」→パルシティー江東

 天候は晴れ。10時過ぎ、地下鉄森下駅から隅田川の方へ向かって約10分、芭蕉記念館へ。 芭蕉という名から連想する建物とは裏腹に、大きくはないが近代的な三階建の館だ。 入り 口からはいると記念館を半分囲うようなきれいな庭園がある。記念館の入り口には芭蕉が 元禄2年奥の細道へ旅立つ前、住んでいたところから杉風の別墅に移る際に詠んだ 「草の 戸も住み替る代ぞ雛の家」の句碑があった。中へ入ると1階には蕉門十哲のそれぞれの肖 像画 そして蕪村筆の芭蕉坐像図が展示されていて華やかな感じ。2、3階も含めて芭蕉の 書簡、短冊等の資料が展示されており、 予定より長く50分かけて見学した。芭蕉に関心の ある人にとっては絶好の記念館だ。 この近辺には芭蕉ゆかりのスポットがいくつかあるが、 時間の関係からこれらをパスし、万年橋を渡って清澄庭園へ。 このあいだ青野氏と小林(一) 氏と合流。  この清澄庭園は隣接する公園を除いて広さが3万7千uもあるそうで、 大泉水(池)を 囲んだ「回遊式林泉庭園」である。大泉水には四つもの小島がほどよい状態で浮かんでい て安らぎを与えてくれる。 周囲には全国から集められた名石が配置されており、近くでは 伊豆磯石などが置かれてあった。 そもそもここは江戸の豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷跡 と伝えられ、明治になって岩崎弥太郎が取得し、 造園したそうだ。現在は都指定名勝とな っている。この広い庭園を全部見て回るにはやはり時間の関係から一部端折って周回した。  ここを出て霊嚴寺へ向かう。この寺には松平定信の墓があり、また、大きな地蔵が鎮座 していた。江戸六地蔵の一つだそうだ。  さらに歩いてゆけば、広くない静かな道にほとんど軒並にお寺が並んでいる。東深川橋、 三ツ目通り、 扇橋(ここから大横川に沿って長い桜並木が見えた)清州通りを突切り四ツ 目通りに出た。 この辺りの通りは交通情報などでよく耳にする名称だ。歩いていて気づい たのだが、道路がいずれも真直ぐ伸びていて、 直角に交差する道も左右に長く伸びている。 後で地図を見たところこの地域に東西、南北に小名木川、 大横川など4本の運河が真直ぐ に走っている。そして東西に延びた運河は西側で隅田川につながっている。 街並みはこれ ら運河に沿っているので碁盤のような区画が出来上がったのだろう。  そして12時35分、昼食をとる「味久」へ。 ここに着くまでなにぶん目的地である「パ ルシティー江東」での会議への参加のため時限があることから、 当初の計画場所を2,3 省略した。ここで食事と歓談で50分。  そしてここから5、6分で目的地「パルシティー江東」へ無事に到着した。 手持ちの万 歩計では1万1千歩であった。

下町歩きの集合写真
<東京下町歩きの集合写真>